マリー・ローランサンとモード展、ピンクとブラックが印象的

1920年代のパリのアートやファッションが紹介されています。

核になるのは同じ年生まれのローランサンとココ・シャネル。

マリー・ローランサン「私の肖像」1924
マリー・ローランサン「マドモアゼル・シャネルの肖像」1923年

ローランサンが描いたシャネルは伏目がちで物憂げ。同じ展覧会場に展示されている決めポーズのポートレートとはまるで別人です。

シャネル本人が見せたい私と、画家が捉えた印象が違ったんですね。この絵の受け取りを拒否したといいます。一方のローランサンも描き直しには応じなかったとのこと。

我が強い二人は、生前は仲良しとは言えない間柄だったようですが、100年経ってコラボしたというおもしろい見せ方でした。

ペールピンク、ペールブルーにグレイ、こういう色を多用する人は性格もふんわりした人かなぁてイメージしてましたが、意外にも熱く、積極的で活動的なローランサンなのでした。

よく見たら、ブラックが効いてるんですよね。甘いだけじゃない。

下の絵は目がよくないですか?

↓おすまししてるのかクール系なのか、涼し気なこちらもすき

モード展でもあるので昔のファッションも見られました。実物は少ないけど、映像で流されていた100年前のお洋服がかわいかったです。

すとんとした直線シルエットのドレス、高い位置でウェストマークしてるのとか。

マリー・ローランサンとモード展、名古屋市美術館で2023/9/3まで

マリー・ローランサンとモード
女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。本展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、そして美しいバイアス...

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