妖怪はある種、無意識の現れかしら? 水木しげるの妖怪 百鬼夜行展で思ったこと

お化けたちはこうして生まれた

水木さんがどうやってあのキャラ達を描いていったのか、創作の裏側が見られる展示でした。

漫画じゃなくても、自分で何かを創り出している人には、その道筋が参考になるんじゃないかなぁ

そして「妖怪とは?」をあらためて問い直してみるのもおもしろかった。

夜道を歩いているとき、うしろからなんかついてくるような気配を感じる・・・

そんな何とも言えない感覚だったり、自然界の不思議な現象に、昔の人が形と名前を与えたのもある。

あるいは何らかの不安が形をとったもの、人々の無意識にある恐れが可視化されたような妖怪もいる。

お風呂の水垢を食べる妖怪なんかは、水回りをちゃんと掃除してないと出るよ、って教訓として生まれたみたい。

どういう妖怪がどの時代どの地域で生まれたか、よく見られたかなどをチェックしたら、そこに生きた人々の集合的な心理が見えそう。

などと思うのはカラーセラピストだからかもしれませんが、選ばれた色から潜在的なものを引き出すように、気になる妖怪があるならば、そこにその人の無意識の不安や願いがあるのかも、とかね。

写真撮影NGなのでお見せできないのですが、カラーの原画もよかったです。

細密で写実的な背景とコミカルな妖怪、全体に暗いトーンにアクセント的な彩色、コントラストが強くて、構図もドラマティック。

水木しげるの妖怪 百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた

名古屋市博物館では9/24まで

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