ランス美術館展

名古屋市美術館、久しぶりだな。

8月の終わりに、博物館での講演会を聴いたんです。美術館の学芸員さんによるランス市の話。名古屋と姉妹都市になったんですね。

歴代のフランス王が戴冠したという大聖堂がある街。そしてシャンパンの街だそうです。

シャンパン社マムの社長をパトロンに藤田嗣治(レオナール・フジタ)の建てた礼拝堂の話も印象的でした。

そんなことを思い出しながらの展覧会、フジタの聖母は魅力的だったなぁ。動物の親子に囲まれた聖母子、黒人モデルのマドンナなど、独自の世界。

そして、フジタといえば独特の乳白色ですよね。なんともいえない白、すてき。

館内に、ランス美術館展の顔「マラーの死」(上の写真)を再現できるフォトスポットがありましたよ。ターバンをつけてこの絵と同じ写真が撮れるようになってるの。とてもやりたかったんだけど、一人だと撮ってもらえないからなぁ、残念。

 

常設展の作品たちも、先日お話を聞くことができたので、より興味が持てました。

看板娘モディリアニのこれとかね。

でもいちばんぐっときたのは、ユトリロの雪のパリ。圧倒的な静けさに涙が出そうでした。「白」にはある種の切なさも感じませんか?

ということで、今回の美術探訪でいちばん心に残ったカラーは「白」

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