冬季うつに光を補充

11月くらいから日が弱くなると気持ちも弱ってしまうタイプで、光(色彩)療法の知識があってよかったなと毎年思うんですが、対策をしてても鬱々としてしまうときはしてしまう。

そんなのもあって、「光」がテーマの展覧会に行ってきました。

テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ
2023年10月26日-2024年1月14日 大阪中之島美術館
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」大阪中之島美術館

イギリスのテート美術館からやってきた作品たち。

天気が悪い国だからこそ、光への思い入れも強いのかなって思いますね。カラーセラピーもイギリスが発祥の地、ニーズがあったんでしょう。

ポスターにも使われてる上の絵、ジョン・ブレット「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」1871年なんかはほんと、光そのものをとらえたような絵で、前に立つと暖かさやお日様の匂いまで感じられそうでした。

カラーセラピストとしては、展覧会のタイトルにも名前が入ってるターナーが、ゲーテの色彩論をベースにしてたというのも、注目ポイントでした。

太陽光だけじゃなく、月光や室内光もすてきです。見たかったハマスホイの実物も見られてうれしい

ヴィルヘルム・ハマスホイ「室内」1899年

動きがあるインスタレーションでは、発光する、反射する、透過する、光のいろいろを体感できました。

デイヴィッド・バチェラー《ブリック・レーンのスペクトル 2》(2007)
オラファー・エリアソン《星くずの素粒子》(2014)

写真撮ってないけど、暗い部屋で回り続けている黄色い球がすごく気に入りました。いつまでも見ていたかった。

あとこれ、画像だと平面に見えるけど、部屋全体がブルーに包まれた空間なのです

レイマ・タレル「レイマー、ブルー」1969

ここに足を一歩踏み入れて、動けなくなりました。

自分がブルーになってたからか、全身を青色光に包まれるのがとても心地よくて(同色療法)、ずいぶん長くとどまっちゃいました(青は時の経過をゆっくりにする色でもある)。波長が合ったんですね

久しぶりに新幹線に乗って遠出して、初めて行く美術館でもあり、道中の街並みや知らない街の空気感もめずらしくて、さらに好きなアートを見る、この一連の流れが私にとっての「光」になりました。

太陽光そのものだけでなくて、比喩的な光も季節性気分障害に効くなって実感です。

もし私と同じように冬季鬱っぽい人がいたら、トライしてみてください。お日様が出てる日には外に出て日を浴びる、室内の電気色を太陽光に近い黄色味に変えるなどのほか、精神的な光も取り入れつつ、春を待ちましょう!

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