色はユニバーサル・ランゲージ、でも

山田五郎さんの西洋絵画入門に通っています。2月は表現主義と抽象主義でした。

現代美術はよくわからないって思う理由、抽象絵画にありません?

何を描いてるんだろう?落書きみたいだけど、これがすてきなの?…わからない…

カンディンスキーのような「熱い抽象」ならまだいいんです。具体的な形はない、それでも何らかのあふれる思いは伝わってきます。

カンディンスキー印象
インプレッション

ところが「冷たい抽象」の色さえないものになると、え?これがアート?ただの■じゃない?「???」がいっぱい浮かんできます。

マレーヴィチ
マレーヴィチ

講演を聞いてはっとしたのが「色には文化固有の意味があるからいらない」とした人たちがいたこと。

国や民族、階級を超えた普遍的価値、普遍的美を求めると、冷たい抽象に行きつく、と。

色彩心理学では「色はユニバーサル・ランゲージ」で、ある色を見れば、どの国の誰でも共有できる意味があるとしています。

その一方で、色には民族伝統や文化固有の意味があり、個人個人の記憶や感情も呼び起こすもの。

だからこそセラピーが成り立つわけで、抽象主義の人が言うこともわかります。

色を使うということをあらためて考えるきっかけになりました。おもしろ。

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