毎度楽しみにしてる山田五郎さんの巨匠対決シリーズ、今回は「カラヴァッジョVSレンブラント」でした。
バロックといえば、明暗のコントラストが強いのが特徴だけど、絵だけじゃなくて人生の明暗も濃い二人でした。
そしてこの二人は対照的。
おもしろいなと思ったのは、同じようにコントラストの強い絵でも、カラヴァッジョの光とレンブラントの光は、出元が違うってとこでした。
カラヴァッジョの光は「スポットライトのよう」、外から当たっています。
一方のレンブラントのは「内側から発光してるよう」
そう聴いて、見ると、たしかに!
カトリックは人々を外から救ってくれるもの、プロテスタントは自分の内側に光を見つけようとするもの、そう説明してもらってとても腑に落ちました。
そこに生まれたという環境もあるけど、内側に目を向けざるを得なかった人生だったかどうか。
人の内面に触れていく仕事をしてるものとしては、内なる光を表現したレンブラントにがぜん興味を持ちました。
絵を見るだけでも素敵だけれど、知識があればもっと楽しめるんだなぁとあらためて。
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