モモ

一度読んでみたいなぁと思いつつ、読んでなかった本でした。
今がタイミングだったのかな。

タイトルにあるように、「時間」をテーマにした話です。

時計は回る。夜が来て、朝が来る。
時が流れてるのはわかるんだけど、そもそも時間って何?

1日は24時間。誰にでも平等に。
だけど、「時間がない」が口癖になってる人もいれば、
時間を持て余してる人もある。

「忙しい」は、心を亡くすと書く、なんて言いますが、
時間に追いかけられてるとき、たしかに余裕なんかないですね。

忙しいほど素晴らしい、効率をあげよう、
生産性がないことに、時間を無駄使いしてはいけない。

そんな価値観は、時間泥棒がもたらしたものなんだよ。
豊かな時間を盗むために。

本当の意味での、時間の無駄って何でしょうね。
限りある人生。どんなことに時を使いたいんですか?
と、考えちゃうお話。

文字だけなのに、とってもカラフルな物語でもありました。

誰も気付かないうちに増殖してた灰色の集団。
色があふれる街。色のない街。
白い一角獣。緑色の扉。
金色に包まれた場所。光の柱。などなど

心理学的には、
「黙って話を聞くだけで、人の心を溶かし悩みを解消させる能力」
を持った少女:モモって、ロジャリアン?とか。