「ピカソ、天才の秘密」愛知県美術館

ピカソ

日差しが春めいてきましたね。気持ちの良く晴れた日、美術館に行ってきました。

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ローティーンのころからの作品が展示されていました。なんて言うんでしょう、一般にイメージされる子どもの絵とはかけ離れた、大人びた視線。これが天才なんですね。

「青の時代」が好きです。

美術館の説明を読んでいたら、刑務所を訪れたピカソは、子どもを抱えた女性の受刑者たちの姿に衝撃を受けたとか。母子像もたくさん残しています。

物悲しさと静けさのブルーでもあり、女性・母性のブルーでもあるのかな。

海や空もそうですが、青を見つめていると、吸い込まれるような気持ちになります。青の時代の絵も、絵の世界に引き込まれるような感じがして、立ち止まらずにはいられませんでした。

清貧、世間の冷たさ、母の愛、家族のつながり、ブルーの世界観が広がっていました。

話は変わって、ちょっと気になったこと。

人の顔を描いた作品がいくつかありましたが、顔の右半分と左半分が、まったく違う表情なんですね。半分ずつ隠して見てみたら、ぜんぜん違う顔。ふたりの別人がひとりとして描かれてるような、不思議な感じがしました。

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エレベーターから吹き抜けを見た図。光のさしこむ様子が美しかった。ここの美術館好きです。