トライアローグ、愛知県美術館にて

モノローグ(独白)ダイアログ(対話)は耳にしましたが、この展覧会のタイトル「トライアローグ」とは聞き慣れない言葉。

横浜美術館、富山県美術館、愛知県美術館の3館から、20世紀の西洋美術をよりすぐっての展示ということで、ついた名前みたいです。

ポスターやチケットに使われてる、このマグリットの絵「王様の美術館」は見たかったののひとつ。

”すいこまれるような青”って比喩を実感するようなブルーです。この絵に吸い込まれ、遠くはなれた異国にトリップするような気持ち。

ほかの絵でも青が印象に残っています。

ダリの描く不自然なまでに爽快な青空、エルンスト「ポーランドの騎士」の神秘的ブルー、パウル・クレーの「蛾の踊り」のグラデーション、そしてデルヴォーの不思議な光景を醸し出すインディゴブルー。

大好きなデルヴォーが3つ並んでる部屋はずっといたかったくらいですが、ほかにもたくさん素敵な色があふれています。

20世紀の美術を追っていける、教科書みたいな展覧会。

トライアローグ 横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション

会期は6/27までだけど、愛知県も緊急事態宣言の対象になったと知り、慌てて行ってきました。

とても楽しみに待っていた展覧会だから、美術館がクローズになったら悲しいなと思って。

制限の中で生きることに慣れていかなければ。

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