日本の色、今昔

人生の先輩方とカラーのお話をしていましたら、

「昔の日本には、淡い色、中間色ばかりだった」と
お聞きしました。

街並み(建物)もそう、
家の中も、畳と塗り壁(じゅらく)を中心に柔らかな色、
着るものも、今のような原色を身につけることはなかったし、
食べ物だって、ご飯とお味噌汁にちょっと青物があるくらいで、
全体にベージュ系だった・・・

なるほどなぁと思って。
その時代をリアルタイムで生きてはないですが、
昭和の初めごろの映像なんか見ると、
たしかに、鮮やかな色はそんなになかったような・・・。

だと、その頃の日本じゃ、
空の青や、木々の緑、夕焼けの赤や、季節ごとに咲く花も、
今よりもっと、価値あるものだったんじゃないかなぁ、と想像します。

古代の人たちと同じように、自然の色の美と神秘を感じてらしたのでは??

先人いわく、
「カラー写真や、カラーテレビが普及してからじゃない?
そこらじゅうに、色があふれるようになったのは」と。

何でもカラフルなものがそろう今、
それはそれでもちろん素敵なんだけど、
人工的なカラーばかりでは、やはり寂しいですね。

人の手では作れない色に感動があるなと思っちゃう。