色のキーワードに、「愛」って出てくるんですけどね。
愛とは何ぞや。

えー、高校時代の倫理の授業で、不思議とコレだけは覚えてるのが、
「エロス」と「アガペー」。

エロス
我が物にしようとする愛。手に入れるか、失うか。
可愛さあまって憎さ百倍にも。

アガペー
無条件の愛。理由も利害も無く、与える愛。
全ての人・モノを愛するユニバーサルラブ。

当時の私にとっては、?????。
ただ与える愛って、ぜーんぜん現実味がなくて。

それから幾年月。
アガペーにはまだ遠いですけどね。
なんとなくイメージはできるようになってきた。
エロスとアガペーの違いは、愛の反対言葉にあるのかなー、と。

愛の反対語が「憎しみ」とするなら、それはエロスで、
アガペー的な愛の反対は「無関心」。

愛する人との関係が上手くいかなくなったとき、
嫌い憎いと言ってるうちは、まだその人に気持ちが残っている。
執着してる。

本当に相手のことがどうでも良くなったら、憎いとさえ思わない、
自分とは関わりのないこと。無関心。

逆にみれば、周りの人やものにいつも関心を持って、
喜んでもらえるように、自分を役立てていくのが
アガペー的愛なのかな、と思います。

男女間に限ってのことじゃなくて、他の人間関係にしても。
嫌なことされた、とか、そういう思いを浄化できないうちは、
まだ、こだわってるんでしょうね。
そして、利害関係があったり、自分に都合のいい付き合いをしようとすると、
なんか変な感じになっちゃう率高し。

私はキリスト教徒じゃないですけれど、愛について考えるとき、
思い浮かぶのは、教会式の結婚式で、よく読まれる聖書の一節。

愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。
愛は自慢せず、高ぶらない。
礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。
不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。