突発性難聴―〈からだ〉の声を聞きなさい

あゆがこの病気だとかで、久しぶりに耳にした。突発性難聴。

5年位前に、罹ったことがある。ある日ある瞬間、突然に「ぼんっ」という感じ で耳がおかしくなった。ちょうど髪を洗っているときだったから、シャワーの水が入っちゃったのかと思って、何度も水を出そうしたけど駄目で。朝になっても ぼわんとした感覚があり、音がこもって聴こえる。

数日後、あきらめて耳鼻科を訪ねたら、聴力検査をされて、下された診断が突発性難聴。水 のせいだと思っていたから「難聴」って言葉が意外で、でも検査結果を見れば、ある部分の音域が、たしかに聴こえていない。聴こえてないことに気づいてな かったので、本人はまったく?????だけども、お医者さんは神妙な顔で「ひどくなると聴力を失います」と宣告したのです。

そこで初めて 焦り。「眩暈はしませんか?眠れてますか?」など、質問されることにも上の空。「ストレス&疲れが原因だから、よく休むように」と言われて帰った。「寝て る暇があれば寝たいよ」と内心毒づきながら。でもね、病名がつくと、ぼーんとした感じが余計に気になるもので、気持ち悪い日々。

そんな話をすると、周りの人は「今どきは何でもストレスが原因っていうよね」と。ストレス無い人なんか皆無に近いだろうから、ほとんどみんなに当てはまる、というわけ。そりゃそうだ。だが、何故、耳なのか?

有名なこの本を読んでいたら、耳の疾患は「人の言うことを気にしすぎている」んだとか。当時の状況を思い出すと、常に評価される仕事であったり、幼稚園関 係のお付き合いが密だったり、いっぱいいっぱいだったんだな。今となれば、無理する必要もないことで頑張っていた気がする。

薬のおかげで、聴力はほぼ戻りました。それでも、今でも、ちょっと疲れたときなんかに「ぼんっ」と(山に登ったときになるような感じ)なるんだよ。これが来ると、まだ軽くパニックになるけど、深呼吸、リラックス。このときはグリーンを思ってる。

普段はありがたみに気づきにくいものだけど、健康であるだけでとってもツイテルよね、ほんとは。