世界占術大全

占星術、数秘術、タロット、手相、夢判断について書かれた本。
といっても、技法メインじゃなくて、歴史が載っている。

カラーセラピーの授業でおなじみの人々も登場します。
ヒポクラテス、ガレン、アビセンナ(イブン・シーナ)、アリストテレス、
ヴント、フロイト、ユング・・・

今でいう占いも、昔々は大真面目な研究対象で、
みなさん、多くの分野にまたがって、研究をしてたんですねぇ。

人を体液によって4分類したガレンさんは、
父親が見た夢から、医学の道に入った、とかね。
意外な一面も垣間見えて、おもしろかった。

現代の視線からすると、非科学的とか、神秘主義とか、批判されつつも、
なぜか廃れていかないのが占い。

それほど人は「自分を知りたい」「未来を知りたい」ものなのでしょう。
かといって、「他人にあれこれ言われたくない」気持ちもあったり、
「自分のことを、あまりにオープンにするのは嫌」だったりもする。
その辺が、うまくかみ合ったのが占いなのかも~。

何の根拠もなく、未来予想をされたら嫌だけど、
例えば、ホロスコープや数字やカードなど、
形あるものを前に解釈が加えられると、納得しやすいのはあるよね。

生まれ持ったもので運命が決まってる、だったら、つまらないけど、
持ってる素材を、どう料理するか、そのレシピのひとつだとすれば、
占いも楽しいと思うわ。