お絵かき

造形教室の先生と、しばしお喋り。ここは、基本的に描き方などを指導せず、自由な発想で思うように創る方針で、みんな個性的。

中学受験を終えた子が描いた作品は、鳥かごからトリが羽ばたく絵だったり、不良っぽい青年と爽やかな笑顔の少女の二重絵は、思春期の揺れ動く気持ちかな、など、作者の気持ちが伝わってくる。

どんなことを描いてもいい、という環境があるから、描ける。表現できる場があることは、いいことだね。言葉では表現できないようなこと、無意識に持ってる ものなど、口では言えなくても描くことはできるんだなぁと、あらためて思う。そして、描くことで、発散できたり、気持ちを整理できる、現実とのバランスを とることもできてるのでしょう。

大人になると、なんか構えてしまうところがあって、思うがままに筆を動かすことができない。でも、大人こそ、描くことでマインドロックを外したほうがいいねぇ。「絵」となると難しいなら、塗り絵でもいいし、白紙に色を塗りつけていくだけでもいいんだし。

ためしに、落書きに色鉛筆で塗っていくだけで、思った以上に楽しい。曼陀羅塗り絵なんかやりだしたら、時間を忘れる。たくさんの色が入ってくるのは、理屈を超えて気持ちがいいことなんだなって。

大人になると、生活に色が乏しくなるものね。オフィス、地下鉄、制服やスーツなど、一日のうちに目にする色数が少ないから、せめて青空や木々を眺める余裕 があればいいのだけど、なかなか…な現実があるからでしょうか、80本のボトルを並べていると、皆さん「きれい~」とおっしゃいます。

カラーセラピーをしていて思うのは、セラピストの話す内容以前に、カラフルな色を眺めること、そして自分の手で選ぶこと自体がヒーリングなんだってこと。