里中 満智子のギリシャ神話

ギリシャ神話には、昔から惹かれる。そして最近、ヴィーナス(ギリシャ神話ではアプロディテ)について知りたいことがあったから、漫画で読めるこのシリーズは重宝。

よく聞く商品名が、女神の名前だったのかと知ったり、聴いた覚えのある話があったり。はるか昔の、遠い国のお話なのに、日本にもこんなに入り込んでるのは不思議なようで、でも、古のお話は洋の東西を問わず、普遍的なのかなと思ったり。

このギリシャ神話シリーズで、共通して出てくることの一つに、「誓ったことは変えられない」ていうのがある。人が神に立てる誓いはもちろん、神も自分で言ったことを取り消せない。事情が変わろうが、意味の取り違えがあろうが、問答無用なのです。

そんなのって、ものすごく窮屈だろうなと思う反面、今の世は、あまりにもあまりにも言葉が軽いなぁ、とも。言いっぱなしで責任を取らなくても過ぎていく。

約束はいらないわ~果たされないことなど大嫌いなの。椎名林檎を歌ってしまう年の瀬でございます。