色の効果?どう使う?

先日、久しぶりにお会いしたプランナーさんから「カラーセラピーもずいぶん認知されてきたんじゃない?」と言われました。

たしかに。日本でもだんだん、心も含めたトータルケアが大事だという流れになってきてますものね。

カラーセラピーというと、占いみたいに思う人もまだ多いですが、もともとは体の調子を整えるために使われるものでした。

古代の人たちが色を使って病を癒そうとした記録が残っています。たとえば、傷には赤い花から作った軟膏を塗る(=血の色を補給する)とか、毒を流すのにトルコ石を使った(水色は浄化する)とか。色には特別な力があると考えられていたんですね。

これだけだと単なるおまじないのようですけれども、今でも使われていることもあります。それは色で健康状態を判断するということ。

風邪でお医者さんに行くと、喉の色を見ますね。「あー、赤くなってますね」とか、顔色もそうです。真っ赤な顔をしてたら「熱があるの?」、青ざめていたら「具合が悪そう」と、色の変化は体調の変化を表しますね。このように色を使った健康診断を始めたのは、古代ギリシャのヒポクラテス、医学の父と呼ばれる人です。

それから2000年近く、科学が進むにつれ、色の効果もだんだんわかってきています。赤は心拍数や体温をあげる、逆に青は鎮める作用があるとか。美容皮膚科でも色が使われています。ニキビ跡や傷跡を消すには赤い光を、炎症を抑えるには青い光を当てるなど。

養殖の魚や植物に特定の色を当てると大きく育つとか、早くできるとかもわかってきました。まだまだこれから発見されることもあるでしょう。

こんなふうに生理的な効果だけではなくて、心理的な効果もわかってきました。

色によって呼び起こされる感覚、感情があります。それらをうまく使って、心も整えていこうというのがカラーセラピーなんですね。

おなかが痛いのも、ストレスが原因のこともあります。身体も心もどっちもみていこうという流れの中で、ふつうの医療の補助的なものとして使える位置づけというところでしょうか。

そういう意味では、古代の人がやっていたおまじないのようなやり方も、心理的な効果はあったと思います。「この色を使ったからもう大丈夫だ」

だからでしょうか、今でも名残がありますよね。毒消しに使われたトルコ石は、今パワーストーンで「浄化」の石として使われてます。占いで出たラッキーカラーをお守りにするのも、気持ちのサポートになってるんじゃないでしょうか。

「これで私はもっと良くなる!」自分にポジティブな暗示をかけるのに、色を使ってる例ですね。たとえば、退屈してるなら好奇心を刺激するイエローを身近において、イエローを見るたびにワクワクする子ども心を思い出してもらったり。

ボトルを選ぶだけがカラーセラピーではないので、色の意味を知って、ふだんから使ってもらえたらなと思います。

 

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