役に立たないけど知ってると楽しいこと

今日は、本の感想を。

昔、週刊誌に連載されていた短いお話を、30ほど集めてある、神話をテーマにしたエッセイ。

「化かし合いの美学」
「月へのエグザイル」
「愚者の船」
「ゴーレム伝説」
「エレメンタルの輪舞」
・・・などなど興味をそそるタイトルたち。

ギリシャやケルトの神話や、錬金術、聖杯伝説などなど、西洋物を中心にオカルティックな事象が並んでます。

一つを掘り下げるんじゃなくて、全部がさらさらっと流れているので、重々しくなく難しくもなく、気軽に読める本。

「はるか昔の、遠くの国のお話」なんだけども、現代の私たちに当てはめると…的な展開なので、物語に親近感がわくのでした。

といっても、こんな本に興味がある人は、ごく限られてるでしょうが。

著者自ら、あとがきに書かれてます。「役に立たない」…そう、知っててもどうにもならないことばかり。だけど知ってると楽しい。

そんなことばかりを追っている。