神経症

月に数回、あるところで活動をしてるんですが、待ち時間がヒマ~なときもありまして、事務所の本棚を眺めていましたら、一緒にいた人が、「これ面白いよ」 と薦めてくれました。映画になった「イン・ザ・プール」と同じシリーズで、風変わりな精神科医の元にやってくる人たちの物語。短編が数本。続けて「イン・ ザ・プール」も借りてきました。いやぁ、いろんな症状があるものだな、と。

他罰タイプか、自罰タイプか。思うようにいかないとき、「他人が悪い、世間が悪い」と怒るのか、「私が悪いから、こんな目にあうんだ」と落ち込むのか。私 自身は、自罰の傾向なのか、人のせいにできたら気楽なんじゃないかと思ってたけど・・・読んでみて、逆もまた辛いものと知る。

「みんなが分かってないから、自分が正当に扱われてない」と憤ったところで、社会で生きてる大人である以上、そのまんま口に出す人はまぁいない。じゃあ、 自分の理想と報われない現実を、どう折り合いつけていくのさ?もう我慢の限界だよってときに、心が(または体が)送ってくるサインが神経症なのかな。

あ、先端恐怖は、私も身に覚えが。ペン先がこちらに向かってるとヤダという程度だけど。これも、もし病院で「あなたは先端恐怖症です」なんて難しい顔で言 われたら、その途端、もっとずっとひどくなりそうな予感がするね。病名がつけられた時点で病気になるっていう説。その点では、この本のお医者さんは良い なぁ。決して真似できるキャラじゃないけど。