世界各地に神話がありますね。「この世はどうやってできたの?」「こういう神さまがこのようにして作ったよ」
神話的な世界観だと、世界に不思議はなくなります。「なぜ雷がなるの?」「神様が怒ってるから」以上終わり、ならば考える必要ありません。
「なんかわからんことは、ぜんぶ神さまのせい」から、「なんとかして世界の仕組みをわかりたい」に進んだのが、古代ギリシャ。
ギリシャ神話では満足できなくなった人たちが、自然現象を理性でとらえようとし始めたんですね。
神さま由来じゃないとしたら、万物の根源は何だろう?
タレスという人は「水」だといいました。液体にも固体にも気体にもなるから。「空気」と考えた人も「火」だとした人もいます。
いずれにしても、今から見ればつたないけれど、自然を合理的に説明しようとしたんですよね。
やがて四元素説、火・水・空気・土の4つの元素がメジャーになります。
当時は天文学にもこの四元素が使われました。下はその、古代の宇宙観(今では占星術に名残を残すくらいですが…)
また、観察して分析する、科学の手法は医学の芽生えにもなりました。
医学の父ヒポクラテスは、病人の体の色、食べたものの色、排泄物の色を調べたといいます。色による健康診断をはじめた人!
赤く腫れてる、青ざめてる、など見るのは今では当たり前ですが、病になるのは呪いやタタリ、神に祈るしかないって思ってた人たちから見たら、驚きだったでしょう。
観察―分析する中で、ガレンという人は、人を4つのタイプにわけられるとしました。血色いい顔色の人は生き生きしている、浅黒い人は憂鬱になりやすい…等々。
見た目の色と、体質、性質がリンクするというんですね。カラーセラピーの元ともパーソナルカラーの元ともいえますね。
そしてここにも四元素がからんできます(上の図の惑星とも関連するのですが)。
今のカラーセラピーでも四元素はあたりまえに使われていますが、こんな昔からあるものが、今の時代の人々にも訴えかけてくる、考えてみたら不思議ですねー。
古代ギリシャについては藤村シシンさんのこの本、おもしろいですよ
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