「借りたら返す」「消費したら対価を払う」そんなの当たり前!…ではないんですね。みんなが「当たり前」と思ってたら、督促の仕事なんて、必要ないわけで。個人で事業をしてれば、別世界の話とも思えないところもありまして、なかなかリアルに読みました。。
やるせなくなるのは、支払いの義務を果たしてない側が、逆切れして、怒鳴って、開き直り、払ってもらう側は、黙って耐えて、相手をなだめ、謝り倒す構図。あまりにも理不尽。読者が笑えるような表現で書いてくれてますが、読んでるうちに心が痛くなってきました。
そう、心の問題なんですね。どうすれば、心を守れるのか?この著者が素晴らしいのは、自分だけじゃなく、周りの仲間も守れるように、研究し、工夫し、奮闘されていることです。彼女の強さ、励まされました。どんな境遇でも、改善の余地があるものなんですね。
実際的な交渉のテクニックも、いろいろ参考になります。後味が濃い本でした。