カラーセラピーを学ぶと、キリスト教がどのように色彩をコントロールしてきたかもお勉強します。
聖母マリアを表す色=ブルー、などなど。
これを知ってると、宗教画を見た時、青のローブを羽織っている女性は、名前が分からなくても聖母とイメージされますね。
西洋絵画の世界には、他にもお約束事項があります。
「どの女神?どの聖人を描いてるの?」を、パッと見て分かるようにするための小道具=アトリビュート。
たとえば「鍵を持っていたら聖ペテロ」「ライオンがいたら聖マルコ」など、名札代わりの目印になる物。
ちなみに聖母マリアのアトリビュートは「百合」
白い「百合」は「純潔」を表す印だそうで、ブルーの「母性」や「優しさ」とはまた別の一面を表してますね。
アトリビュートの解説本を読んでましたら、これまたカラーの歴史でおなじみの、ガレンの四気質「胆汁質」や「憂鬱質」の擬人像もあって、おおっ!と。
カラーの意味は、連想→象徴の流れで生まれてきますが、図像も興味深く、カラー+アトリビュート、組み合わせて見ていくと面白いです。
下記の本は、好きな絵もいっぱい載ってて、解説の内容もおもしろく、とても好きな本。このお値段でいいの?て思うほどカラー満載なんですよ。