ゴッホ展~こうして私はゴッホになった~

没後120年なんですってねぇ。

 

「炎の人」ゴッホ。

誕生日が同じなので、つい気になってしまう。

 

情熱的な生きざまは たしかに炎のようでもあるけれど

彼の絵から あふれ出るのは 輝くイエロー

ゴッホが生きた時代より前、中世には 黄色は狂気の色だったという。

神経に作用して、笑いを引き起こし、さらには狂気に至らせるというサフランの色。

そんなイエローが多く使われてる絵を見ていると

やはり 平穏じゃないものを感じますね。

2011311

黄色と黄土色だけで描かれた一枚。

同じ色の額も、ゴッホ本人が創ったものだとか。

ほんのわずかにホワイトが使われているほかは、

圧倒されるような イエローの洪水。

・・・クラクラします・・・

これほど色数が絞られていても、訴えかけてくるって、

ゴッホにとって、ほんとに特別な色だったのでしょう。

2011312

この展覧会の見ものの一つ、「アルルの寝室」。

原寸大で複製された、この部屋はポップでかわいいものでした。

でも、、、寝室としてはショッキングじゃないですか?

水色の壁や、くすんだレンガみたいな床、

深いグリーンの窓はいいとして、

イエローのベッドに 真紅のベッドカバー!って・・・

しかも この絵で「休息」と「眠り」を表現したらしく、

なかなかに驚かされました。。。
イエローブルー

陰と陽の対照的な色を センセーショナルに使っているのも 印象に残ります。

20113123

うまく言えないんだけど

この「アイリス」は直視できなかったです。

なんとも胸が締め付けられる気がして。。。

イン & ヤン

バランスの危うさが 早すぎる死を招いたのか。

平日にもかかわらず たくさん来場されてました。

絵を見に行ったのか、人の頭を見に行ったのか、わからない!?

人混みで見るのがストレスだったのと、

モノクロームの素描などが多くて、油絵が少ない印象で、

楽しみにしてたほど 心は動かされなかったなぁ。

 

昔、ヨーロッパ放浪の旅中に

オランダの美術館で見たゴッホはビリビリっときたんですけどね。

絵を見るのも ムードやタイミングがあるのかもしれない。