本:世界史と西洋占星術


世界史と西洋占星術

アンドレ・ブルトンもホロスコープを学んでいたとは。シュールレアリスムと占星術。ほかにも芸術家で占星術に親しんだ人は多いし、理科の教科書に載っているような「科学」の人が宮廷お抱え占星術師でもあったり、といったエピソードが満載。

キリスト教からすれば異端の占星術が、それでもこんなに生き続けてきたこと、これほど深く西洋世界に根差していることは、日本の一般人にはちょっと理解しがたいことじゃないかしらね。

「星占いなんて」
テレビ・雑誌でふと目にする運勢?みたいなのしか知らなければ、安っぽいエンターテイメントにしか見えないのも無理はないし、ヨーロッパでも「大衆向け占星術」は同じようにチープなアドバイスを売ってきたわけですが、

それとは別に、「宇宙を解き明かしたい」とか、「人の魂とは?」とか、知的な探求心でアカデミックに研究されてきた占星術もあった、と。

長い時間をかけて、西洋の文化的なベースの一つになってきたことを思うと、占星術をたしなむことは世界を広げることにつながりそう。知りたいことがいっぱいです。