子どもと色

仕事柄、色で見る、色で考えることは多いのだけれども。家でも、そんな話をぽろっと口にするせいか、小学生の息子も「情熱の赤だ」とかなんとか言っている。また、「ここの青はどういう意味?」なんて、いきなり聞いてくるので、油断ならなかったり。

子どもは、色の意味など知らないほうが良いのかもしれない。服を買うとき、絵を描くとき、子どもが選ぶ色・使う色から、気持ちを探ることもできるはずが、変に意味を知ってしまったら…とも思うのです。

だけれども、一緒にテレビを観ているときなど、「あ、だから、この色なのかー」なんて、自分で感じて納得する様子を見ると、それもまた良しかなぁと。

人間と色は、昔々からのおつきあい。誰に教えられなくとも、無意識に持っているイメージがある。そこにプラス、お国柄や文化・宗教などから追加されるキーワードがあり、その辺は、人から人へ伝承されてきたものなのでしょう。

私が使っているオーラライトのシステムはイギリス生まれ。本国では、講座の中で、色の意味を教えないんだそうです。なぜ?それは、家庭の中で、親から子へ当たり前に伝えられてるものだから、と。

日本には、そういう文化はない。ということで、私たちは勉強したわけですが、小さい頃から、色の感覚を磨いている英国の子どもたちは、どんなふうに世界を見ているのだろう。日本の子どもたちも、普段からもっと色を楽しめるといいな思うね。