かねてから気になっていた映画、ようやく。
心理学のパイオニア、フロイトとユングのお話です。
なんていうか、たくさんの「意外」がありました。
スタート前の驚きは、結構な人が入っていること&観客層。お菓子とおしゃべりに夢中なご婦人グループがいっぱい、なんて想像もしませんでしたわよ。
だって、ユングとフロイトの映画よ?!「精神分析」ってこんなにポピュラーなの?
始まってからは、映像美に見とれ。
クローネンバーグ監督と言えば、「裸のランチ」や「ビデオドローム」の印象で、、まさかこんな静かでビューティホーな絵が見られるとは!
ウイーンの街並み、スイスの自然、湖畔のかわいい家、赤い帆のヨット、清潔だけど冷たすぎない診察室、クラシックな家具調度品、洋服やバッグ、パラソルなんかの小物もいい感じで。
セリフ消して、映像だけ流していたいかも。
そして、人物描写も意外性があり…、「え?そうなるの?」という感じしました、私は。
フロイト、ユングの理論や、人となり、二人の間のエピソードなどを知ってて観るか、知らずに観るか(そんな人いるかな?)でも、観方は違うでしょうけれどもねぇ。
ここから単なる好みの話ですが
ユング役のマイケル・ファスベンダーも良かったのですが、フロイト役のヴィゴ・モーテンセンがあまりに恰好良く、こんな紳士なら「フロイトの患者になりたい」!