ロココの雅@ヤマザキマザック美術館

初めて行きました、ここの美術館 クリック ヤマザキマザック美術館

開館1周年を記念しての展覧会です。

「ロココの雅」、副題は「華麗なるフランス宮廷時代」

マリー・アントワネットやポンパドール夫人が活躍した時代を再現。

5階展示室に降り立つと、まずバラの香りで迎えられます。
そして、落ち着いた赤い壁の部屋。白い腰板も美しく、気分上がる!

さらに、私が行った時間、たまたまチェロの生演奏をやっていて、
クラシックを聴きながら、観ることができました。
まさにサロンの雰囲気~~。

絵画よりも、当時の文化–ドレスや花瓶や扇子など–が多いですが、
Feminineがあふれています。完全なる女性性の世界。

フリル、リボン、レースがふんだんに使われたお洋服、
やわらかな曲線と、細か~い細工が優美な家具や調度品、
絵も、神話の世界や夢見るような表情が描かれて。
人も、物も、みんな、ふっくらふわふわ。
おとぎ話に入り込んだような気持ちになる。

2011517

興味をひかれたのは、扇言葉。
直接言葉にしないで、扇の動きでキモチを語るのですって。
半分開いた扇で口元を覆う、とか、扇を左ほほにつける、とかの動きで
「二人のことは秘密よ」「キスして」なんて表現したんだって。
なんて貴族的でしょう!

雅・みやび・エレガントの極み。

「生活」や「労働」なんていう無粋なものと無縁だったからこそ、
こういう文化が生まれたんでしょうねぇ。

「パンがないなら、お菓子を食べればいいじゃない?」

すべてが丸みを帯びた、柔らかそうな空間でした。
なんか、別世界に行ってたみたい。

今は、鋭角的でとがってる、固い物が多いもんなぁ。

現代の女性も、時にはこういう優雅さに身を浸して、
まろやかさを思い出したいものですねぇ。