感性工学。電車のシートの色

人間の感性をものづくりに活かす学問もあるのですね。

感性は人それぞれで、あいまいで捉えにくいし、言葉で説明しにくいもの。科学的に測るのは難しそうだけど、研究が進んだら、さまざまなシーンで心地よさがアップしそうで楽しみです。

「色」も感性。色を見たら感じるものがあり、心と体に影響を受けている。私たちカラーセラピストにはおなじみだけど、けっこう見過ごされてるんじゃないかなぁ。

公共の空間をデザインするなら、どこに何色を使うかで大きく変わると思うのですが。

電車のシートの座り心地の研究結果を見かけました。

電車通勤されてる方だと、毎日目にするものですよね。見た色によって、仕事へのモチベーションやパフォーマンスが変化するとしたら?これは日本全体で大事なことでは???

たとえば

赤はくつろぎ因子が足りないとか。

たしかに、レッドは動きを促す色で、じっと座ってたい色ではないですね。長距離通勤だとしんどいかな?

裏を返せば、電車を降りたら即、テキパキいけそうな気もしますね。

青だと逆に、時間が長くなるほどリラックスしていくみたい。

ほかの実験でも、ブルーはいつまででもいられそう、時間がたつのがゆっくりになるというのがありました。

後退色ブルーの中でも上の写真の落ち着いたトーンなら、なお控えめカラーですしね。色が気にならないのがいいのかな。

青は比較的誰にでも好まれやすいようです。

グリーンは、心地いいか悪いかに対して「どちらでもない」って評価がいちばん多いみたいです。とにかく無難。

中間色の本領発揮でしょうか。どっちでもない。

イエローとか、エンジとか、ツートンカラーとか、そのほかのカラーも実験してみてほしい。

毎日目にしてると見慣れちゃって、とくに意識しなくなりますが、知らずしらず受け取ってるものはあるはずですね。

どっちの路線でも行けるなら(所要時間も対して違わないなら)こっちの路線にしようと選ぶ時、無意識に色イメージを使ってる気がします。車内空間の全体から受けるイメージに色って大きい。

感性工学がいろいろなシーンで使われるようになると、社会はどう変わるんでしょうかねー。たのしみ。

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