昨夜、バレエを観てきました。
アニメでおなじみフランダースの犬、おおすじを知っている人は多いと思いますが、悲しい話。
でもバレエとなると、台詞はない。どう表現していくのかなぁと思っていきました。
そこで印象的だったのが、舞台の暗転、スポットライトなど。
たとえば、食卓に注ぐ、一筋の光。祈りをささげる姿だけで人となりが伝わってきましたし、おじいさんがパトラッシュといっしょに星空を見上げているシーンなんか、静けさが染みわたるようで、大好きでした。
色のイメージも大きいですねぇ。
インディゴ/ヴァイオレットのバックに、金色の大きな十字架が浮かんでいるシーンが、強く印象に残っているのですが、コントラストの強いカラーコンビネーションは、インパクトがあります。
ネロが犯人だと濡れ衣をきせられた火事のシーンは、真紅の衣装がひるがえる群舞。速い動きと、その残像。いたたまれなくて、心がかき乱されるような。
死の舞踏はモノトーンで。なんだろうな、バレエのことはちっともわからないのだけど、それでも伝わってくる何かがあって、涙がとまらない。
そういう部分部分が、全体として、ひとつにまとまっていくのが素敵。ひと言でいえば「感動した」、です(こう言ってしまうと、なんてチープであろうか)