バレエNEXT公演「フランダースの犬」

昨夜、バレエを観てきました。

2016214

アニメでおなじみフランダースの犬、おおすじを知っている人は多いと思いますが、悲しい話。

でもバレエとなると、台詞はない。どう表現していくのかなぁと思っていきました。

そこで印象的だったのが、舞台の暗転、スポットライトなど。

たとえば、食卓に注ぐ、一筋の光。祈りをささげる姿だけで人となりが伝わってきましたし、おじいさんがパトラッシュといっしょに星空を見上げているシーンなんか、静けさが染みわたるようで、大好きでした。

色のイメージも大きいですねぇ。

インディゴ/ヴァイオレットのバックに、金色の大きな十字架が浮かんでいるシーンが、強く印象に残っているのですが、コントラストの強いカラーコンビネーションは、インパクトがあります。

ネロが犯人だと濡れ衣をきせられた火事のシーンは、真紅の衣装がひるがえる群舞。速い動きと、その残像。いたたまれなくて、心がかき乱されるような。

死の舞踏はモノトーンで。なんだろうな、バレエのことはちっともわからないのだけど、それでも伝わってくる何かがあって、涙がとまらない。

そういう部分部分が、全体として、ひとつにまとまっていくのが素敵。ひと言でいえば「感動した」、です(こう言ってしまうと、なんてチープであろうか)